「私のことだ!」と思わせる広報へ-いま注目の“パーソナライズド動画”の力
2025年6月27日
「●●でお悩みの方へ」「●●市にお住まいの方へ」─あの広告の正体は?
最近、SNSやYouTubeを見ていて「●●にお住まいの方へ」「●●でお困りのあなたへ」といった広告を目にしたことはありませんか?
なんとなく見ていたはずが、「あれ、自分のこと?」とドキッとした経験がある方も多いのではないでしょうか。
その正体は「パーソナライズド動画」と呼ばれる新しい手法です。
これは、視聴者の地域や年齢、興味関心などの情報をもとに、一人ひとりに合わせた映像を届ける仕組み。たとえば「名古屋市中村区にお住まいの方へ、今なら無料相談を受付中」といった内容の動画が流れてきたら、無関係だとスルーしていた広告にも自然と目が留まります。
こうした動画は、従来のように“みんなに同じ内容を見せる”のではなく、それぞれの視聴者に合わせて動画の一部を差し替える技術によって実現されています。だからこそ、「まるで自分にだけ向けられている」ような感覚が生まれるのです。
パーソナライズ動画とは? その仕組みと特徴
パーソナライズド動画とは、名前や地域、年齢、過去の購買履歴など、視聴者ごとに異なる情報を組み込んで作られる映像コンテンツのことです。
仕組みとしては、あらかじめテンプレートとなる動画を用意し、そこに視聴者ごとの情報を自動で差し込むという形。ぱっと見は同じ動画でも、見ている人によって表示される名前やメッセージ、グラフィックが違う、というわけです。
こうした動画は、クラウド上の配信システムとデータベースが連携することで、一つの映像を何千、何万通りにも変化させて配信できます。
最大の特徴は、「あなたのことを知っている」と感じさせる親近感。
たとえば「〇〇さん、いつもありがとうございます」と名前で呼びかけられるだけでも、人は思わず続きを見たくなるものです。
なぜ、今これほど注目されているのか?
今、パーソナライズド動画が注目を集めているのは、時代の変化が背景にあります。
ひと昔前のように、ひとつのメッセージを大勢に届ける「マス広告」だけでは、なかなか心に響かなくなってきました。情報があふれている今の時代、私たちは“自分に関係のあることだけ”を自然と選び取るようになっています。
一方で、クッキーや閲覧履歴、会員データなど、個人にまつわる情報が多く蓄積されるようになったことで、「誰に・何を届けるべきか」を見極めやすくなりました。
加えて、コロナ禍以降はオンラインでの接点が一気に増え、非対面でも“伝わるコミュニケーション”が求められるように。
画面の向こうから「〇〇さん」と語りかけてくる動画は、そんな新しい時代にぴったりの手法だといえるでしょう。
広報・イベントにも広がる活用法
パーソナライズド動画は、企業の広告や販売促進だけでなく、自治体の広報や教育現場、イベントなど、さまざまな分野で活用が広がっています。
採用活動でも、学生一人ひとりに「〇〇大学の〇〇さん、あなたの強みは当社の●●部署に活かせます」といった動画を送ることで、企業との距離がぐっと近くなり、応募意欲を高めることができます。
イベントでも、たとえば事前登録者に「〇〇さん、ご来場ありがとうございます。当日の案内はこちらです」とメッセージ付きの動画を送ることで、来場時の不安を減らし、満足度の向上にもつながります。
終了後には「ご参加ありがとうございました、〇〇さん」とお礼の動画を送ることで、フォローアップの質も格段に高まります。
「自分に話しかけてくれている」と感じられる体験は、誰にとっても特別なもの。
パーソナライズド動画は、その“特別感”をテクノロジーの力で自然に届けることができる、新しい広報のカタチといえるでしょう。
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