動画制作に補助金活用。「コンテンツ海外展開促進・基盤強化事業費補助金」について。
2022年7月27日
動画活用のメリット
動画を活用するメリットといえば、会社のイメージを正確に伝えられること、そして直感的に訴求できる点が挙げられます。テキストだと伝えにくい、伝わりにくいことでも、動画であれば映像と音声を交えてより正確に伝えることができます。
また、動画は能動的に読む必要がなく、メッセージを受動的に伝えることができます。その点も大きなメリットになるといえるでしょう。
一般的に、動画は「ながら見」に適しているメディアで、通常よりも速い再生速度で見ることができるというメリットもあります。
これらは主に動画を見る側にとってのメリットですが、活用のしかた次第では動画を配信する側にとってもメリットになり得ます。
いずれにしても、今や動画活用は珍しいことではなく、当たり前になっていると言っても過言ではないので、検討の余地は十分にあるでしょう。会社のイメージを伝える目的なら、イメージを明確にしたうえで、誤解を招かない伝え方を考えることが必要です。
視覚的に情報を伝えることができ、イメージの明確化にも役立てられることこそが、動画活用のメリットです。興味を引く、先が気になる動画の制作には相応の技術が不可欠ですが、技術次第では完成度の高い洗練された動画を作り上げることができます。
そうした動画がSNSを中心に話題になれば、将来的にYouTubeなどでの動画配信も実現できるかもしれません。
動画を活用できるシーン
動画を活用できるシーンは多く、会社案内・採用情報などのホームページが代表的といえます。会社案内は写真やテキストが中心になりがちですが、動きのある動画を加えることで表現の幅が広がり、会社の魅力がより伝わりやすくなります。採用情報のページにおいても、動画で社内の雰囲気やそこで働く人達の魅力を伝えることができれば興味を持ってもらうことができますし、面接を受けたいと希望する人も増えるでしょう。
YouTubeなど動画サイトの広告は、動画の活用事例がいくつも出てくる定番中の定番です。動画サイトのユーザーの目的は動画の視聴なので、活用もしやすく、アイデアが活かせるメディアです。TwitterやFacebookの動画広告も同様に、作った動画を活かしやすいメディアで、ターゲットに合わせて配信することができるのも魅力です。
このように活用シーンは、会社案内・採用情報などのホームページ用動画、YouTubeなどの動画サイト用広告、TwitterやFacebookの動画広告のように分けられます。素材さえあれば、どのシーンにも合う動画を制作できるので、撮影から取り組むなら、多めに撮影して素材を集めることをおすすめします。
比較的年齢の低い若い人ほど動画で情報を得ようとする傾向があるので、そこを理解し、どのように活用できるかを考えながら制作してみるのが良いでしょう。
コンテンツ海外展開促進・基盤強化事業費補助金の活用
ブランディングを目的とし、事業者の姿勢を示すストーリー性のあるコンテンツ制作に対して経済産業省が「コンテンツ海外展開促進・基盤強化事業費補助金」制度を設けています。
「コンテンツ海外展開促進・基盤強化事業費補助金」が対象とする事業の1つに、「ストーリー性のある映像制作・発信を行う事業」があります。この補助金の対象は、「ローカライズ&プロモーション」、「海外からの資金調達等のためのピッチング」、「withコロナ時代のライブエンタメ」、「コンテンツ業界のDX支援事業」と並ぶものです。
「ストーリー性のある映像制作・発信を行う事業」とは、文字通りストーリーに価値がある映像作品の制作と発信を行う事業を指します。ストーリー性のある映像作品で海外展開を行う事業者向けなので、該当する事業者にとって活用しない手はありません。
この補助は、令和4年3月17日?9月30日の期間に公募が行われ、採択された事業に補助金が支払われます。補助率は1/2で、上限は1社あたり1,000万円です。過去に採択された動画には、求職者や従業員を対象とした企業ブランディングが目的のものや、海外に向けて企業の活動理念を伝えるものが事例として挙げられます。
どちらもストーリーがあり、リアリティを感じさせるドキュメンタリーテイストだったり、コミカルで感動を覚えさせる内容だったりします。過去に採択された作品や補助金の規模からすると、しっかりと練られたストーリーや相応のクオリティが求められますが、内容に自信があるようであれば積極的に活用を検討してみる価値があるでしょう。