GoogleのBIツール「Looker Studio」とは?
2023年8月31日
BIツールとは
BIツールはビジネス・インテリジェンス、つまりビジネスにおける意思決定・課題解決のためのツールです。企業が持つデータを分析・見える化をして、活用するのがBIツールのポイントです。BIツールには、データ抽出と加工、レポート作成、データ配信などの機能が備わっています。経営判断や営業改善のほか、ビジネスの現場でも活用されます。
分析・見える化の対象になるものは、データベースやクラウド、表計算ソフトでまとめられたデータです。つまり、あらゆるデータの有効活用が、このツールの肝だといえるでしょう。データは日々蓄積されていきますが、蓄積するだけでは宝の持ち腐れです。
BIツールを導入すれば、データの価値を引き出す有効活用が実現できます。膨大なデータをビジネスに活かそうとするのは大変なことですが、便利なツールがあれば簡単です。高機能なのに無料で使える製品もあるので、導入のハードルは低いといえます。海外製に国産、オープンソースと、種類も豊富にあります。
Looker Studio(旧Googleデータポータル)とは
BIツールには様々なものがありますが、Googleクラウドによって提供されているLooker Studioなどが有名です。
Looker Studioの魅力は無料で使えることと、Googleアカウントがあればすぐに使い始められることです。Googleアナリティクスを始めとした、様々なデータソースを活用できるのもLooker Studioの強みです。従来はGoogleデータポータルという名称でしたが、2022年に現在の名称に変更されました。旧名称の時代から、無料で使うことができて高機能と評判でしたが、現在も進化を続けています。魅力的なレポート、可視化したデータの作成と共有、800以上のデータソースと簡単に接続できるなど、様々な特徴があります。
統合したデータを、直感的にスマートにビジネス指標に活かせるのが、このLooker Studioです。わずか数回のクリックで、誰もが意味を持つ共有可能なチャートやグラフを作成することができます。簡単にビジネス指標が得られる強力なツールなので、この無料ツールを活用しない手はないでしょう。
Looker Studioでできること
Looker Studioは多機能なので、様々なデータベース管理システムに接続して、データを統合することができます。対応するデータソースは800以上と、かなり幅広く対応しています。データソースを元にレポートや可視化・視覚化したデータを作成して、共有する機能もあります。説得力のあるレポートの作成、ビジネスにおけるデータのフル活用、意思決定に役立つ視覚化データの活用が実現するので、ビジネスも加速することになるでしょう。
Looker Studioがあれば、これ1つで制限なしにあらゆるデータに接続して、簡単に分析結果を共有することができます。直感的に操作できるUI、カスタマイズ性に優れるレポートテンプレート、自動化されたダッシュボードと魅力が満載です。
APIも提供されているので、アプリケーションを構成してLooker Studioを使うこともできます。レポートの埋め込み機能を使えば、チームメンバーだけではなく世界中の人にまで、ウェブサイトやイントラネット上でデータストーリーを伝えることができるのです。このように、Looker Studioは、無料とは思えない豊富な機能を持ったBIツールです。
導入メリット
Looker Studioを導入するメリットは、無料で使用できるうえに、レポート作成の工数削減が実現することにあります。プログラミングなしに、様々なデータベースに接続したり、表計算ソフトのデータを取り込めたりするのもメリットです。ドラッグ・ドロップ中心の操作なので、直感的に誰でも使うことができます。クリック操作で簡単に、データを各種グラフ・表などの形に視覚化できるのもポイントです。
データ更新は自動で行われるので、変化をリアルタイムに確認することが可能です。毎回手動でレポートを作成する手間がなくなるので、レポート作成の工数削減が実現するのも納得です。レポート作成に要する時間が省けるので、浮いた時間をコア業務に有効活用できます。
レポートの共有では、編集や閲覧の権限を設定したり、PDF化して配信したりといった機能が使えます。チームによる共同編集機能もあるので、メンバーで連携しながら業務効率化や課題解決に取り組むことができます。データをスマートに分析して共有できるGoogleのLooker Studioは、BIツールの理想形だといえるでしょう。
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