SDGsに関連した情報発信をする際に企業が気を付けるべき注意点
2022年11月30日
SDGsが注目されているのはなぜ?
SDGsという言葉を目にしたり、耳にしたりする機会が増えていますが、その言葉が注目を集めているのには理由があります。
SDGsは気候変動とそれによる影響や、社会格差の拡大など、人類の課題を解決するべく世界的な目標として誕生したという経緯があります。このような問題がますます深刻化する前に、みんなでできることを、取り組むべき課題と目標の17項目に分けて、問題の改善や解決に向けて活動していこうと動き出したわけです。また、社会的に影響のある企業や人々が率先してSDGsに取り組むことで、社会全体の気運が高まりつつあります。SDGsが注目される理由は、掲げられている課題が、誰もが避けて通ることができない、誰もが共有している普遍的な問題であるということにあります。
日本に住んでいれば、気候変動や異常気象の増加、災害の発生などといった形で、地球環境の変化を実感することも多いでしょう。SDGsは、そういった課題も内包しているので、メディアが大々的に取り上げ、情報発信に力が入れられているのも納得できます。
最近はSDGsの取り組みをする企業が増えている
最近では、SDGsを掲げて、その取り組みを発信している企業が増えています。企業にとってもSDGsの課題と目標は無視できないものであり、個人よりも企業の活動の方が社会や地球環境に与える影響が大きいといえます。
だからこそ、声を上げて取り組みを始める企業が増えており、企業の活動が個人の取り組みにも影響を与えるケースもあります。企業には個人以上に責任があり、持続可能な社会を維持するためにも、まずは企業がお手本になる必要があるのです。また、SDGsは一過性のものではなく、継続的に取り組み続ける必要があるので、流行りに乗る感覚で気軽にできるものではありません。
いち早くSDGsの取り組みを始めた企業は、本気で社会問題や地球環境と向き合い、改善や解決を図ろうとしているのだという印象を与えます。そしてその取り組む姿勢が他の企業のお手本となり、SDGsに取り組む企業を増やすきっかけになっているといえます。
無理解な情報発信は炎上リスクも。「意味」をきちんと理解したうえで情報発信を。
情報発信には責任を伴いますが、SDGsに関することとなればなおのこと、そのリスクを考えることが不可欠になります。
少し前のことですが、ある大手化学メーカーが国際カミングアウトデーにあわせて、SNS上で「カミングアウト」と称して自社商品の情報を発信し、大炎上しました。
国際カミングアウトデーは性的指向や性自認をカミングアウトし、LGBTQを祝う日と定められています。その目的は、社会全体で性的マイノリティへの理解を深め、連帯を図ることにあります。しかし、多様性やLGBTQとは全く無関係な自社商品に関する情報を発信したことで、大きな批判を浴びたのです。
性的指向や性自認に悩む人達の打ち明ける勇気を称え、お祝いをするはずの日が、一企業のPRに利用されてしまったことは、その企業の「無理解」によるものと言うほかありません。
「SDGsウォッシュ」と指摘されないために気をつけるべきこと
SDGsに取り組んでいるように見せて実は実態がないことを、「SDGsウォッシュ」といいます。
そう指摘されてしまうリスクを避けるためには、「環境・社会・ガバナンス」を意味するESG(Environment・Social・Governance)の問題を抑制し、企業理念を明確にし、それ反する行動を取らないことが基本となります。ESGの問題を解決するうえでは、サプライチェーンを強化し、取引先とも協力しながら取り組むことが欠かせません。
SDGsウォッシュは、自社に都合の良い情報を発信しようとする姿勢から発生するケースが多くあります。例え自社にとって都合の悪い情報であっても、それを含めてオープンな姿勢で、正直に発信するのが望ましいです。ネガティブな情報を発信しても、それに対しての対策や具体的な取り組みの情報を発信すれば、誠実な企業として評価も高まります。広告にもSDGsウォッシュのリスクは潜んでいるので、広告コミュニケーションにも注意を払う必要があるでしょう。
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