これからの企業に必要な 「パーパス経営」とは
2022年9月28日
「パーパス」とは何か
「パーパスブランディング」といったワードを耳にすることがありますが、これがいったいどのような意味を持つワードなのかご存知でしょうか。
一般的に「パーパス」は「目的」や「意図」のように解釈されることが多いですが、ビジネスシーンにおいては「何のためにこの企業があるのか」といった、組織や企業の存在意義を示すものになります。その中核となるものは「WHY(なぜそれを行っているのか)」といった、実にシンプルで事業の原点や根幹となる部分です。
類似している概念として「ビジョン」や「ミッション」などのワードもありますが、これらはそれぞれ目指すべき未来を指すのに対して、「パーパス」は現在進行形のような意味合いがあり、「今この瞬間に自社は何のために存在しているのか?何ができるのか?」を指すといった違いがあります。
それぞれの意味合いをまとめると、パーパスはWHY・ビジョンはWHERE・ミッションはWHAT・ビジョンは自分たちが目指す先や実現したいあるべき姿・ミッションはビジョンなどの実現に向けて自分たちが行うべきことを指す言葉になります。
「パーパス」が注目されるようになった背景
「サステナブル」は持続可能といった意味を持つ言葉で、「持続可能な社会を目指すために、世界的な規模で色々な活動を進めよう」といった話の中で使われることが多いです。そのような活動の指針は2015年に国連で採択され、SDGsと呼ばれる開発目標となりました。それを機に、社会課題とも言えるこのパーパスに注目が集まっています。
環境問題をはじめ、人権・経済・技術など様々なテーマで開発目標が設定されていますが、いずれのテーマも社会課題と密接に関連しているのが特徴です。個人はもちろん、企業として取り組むべき課題も多く存在しています。このような理由から、社会貢献を前提として考える特徴があるパーパス経営に注目が集まるようになりました。
また、持続可能な開発目標であるSDGsは若い世代から高い注目を集めています。これらと関連する事項を掲げることで、若い世代から支持される企業になり、消費者層の拡大や採用力の強化への期待も高まると考えられています。
VUCAの時代だからこそ、羅針盤になるパーパスが必要
「VUCA」とは、Volatility(変動性)・Uncertainty(不確実性)・Complexity(複雑性)・Ambiguity(曖昧性)の4つの英単語の頭文字を集めた略語です。2010代頃からVUCAの時代になったと言われていますが、現代ではIT環境の整備やグローバル化など、いくつもの要因が重なり、ビジネスを取り巻く環境そのものにも変化がみられています。
このような状況下では、モデルケースと言えるような前例を見つけ出すことは難しく、ビジネスの流れを予測することもできません。色々な要因が重なりあい、先行きが不透明な状態が続く中、パーパスは状況を把握しやすくしてくれる羅針盤のような存在と言っても過言ではありません。
VUCA時代の予測は困難といった状況の中では、臨機応変で柔軟な対応力・迅速な意思決定や問題を解決できる力・多様性に対応したコミュニケーション力が必須スキルと言えます。近年、ニーズの高いITやウェブ技術などの専門的なスキルを磨くことも重要ですが、いつ何が起きるのか分からない時代においては、業種や職種などに左右されず、どのようなシーンにおいても能力を発揮できるようになる、これらのスキルが最大の武器になることでしょう。
パーパス経営のメリット
パーパスマネジメントやパーパスブランディングなど、事業経営の中でパーパスへの注目が集まっています。実際、パーパスを掲げている会社は増加傾向にあり、事業に勢いがついた会社も存在しています。
これらは次世代の事業経営の考え方であり、パーパスを追求することは、時代の変化とともに移り変わる人々の暮らしや価値観に寄り添うことができるというメリットがあります。また、顧客や取引先だけでなく、学生からの信頼が向上することもパーパス経営の1つのメリットと言えます。まだパーパス経営を導入していない会社も、消費者の興味・関心や従業員の意識変化などに対応できるよう、今後の導入が必要と考えるのではないでしょうか。また、若い世代から注目を集めている考え方なので、学生からの信頼向上にもつながるメリットがあります。
従来のような自社の利益のみ追求する経営では、消費者に受け入れられることが難しい時代になり、企業としての役割を意識しないままでは事業継続も厳しくなります。従来の経営方針を見直して、人々の生活を守るための取り組みや社会に貢献できる方法を検討することが求められる時代になったのです。
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