NFTとは何か?ビジネスでの利用シーンについて
2022年6月27日
NFTとは?
NFTは「Non Fungible Token」を略した言葉で、日本語では「非代替性トークン」と訳されています。非代替性トークンとは、文字通り、代替が利かないブロックチェーン上のデジタルデータを指します。つまり、NFTはブロックチェーン技術に基づく概念であり、デジタルデータの価値を大きく左右するものだとも言えます。
デジタルデータはコピーが容易で改ざんも可能なために、その資産価値が認められなかった歴史があります。しかし、NFTによりデジタルデータの所有者が明確になることで、コピー可能なデータにも、取引の可能性とそれに伴う資産価値が生まれるのです。これはまさに画期的なことで、データの扱い方そのものすら変えてしまう概念だと考えられます。
NFTが普及すればデジタルデータの売買は当たり前になり、今までになかったビジネスチャンスが生まれるのは間違いないでしょう。
NFTの仕組みと特徴
NFTの仕組みは仮想通貨や暗号通貨のブロックチェーン技術に基づいており、現在の所有者はもちろん、過去の取引も検証することができます。取引ができる状態のデジタルデータはコピーも改ざんも不可能になっているため、そのような検証ができるのです。
つまり、意図的に複製を発生させるような取引をしない限り、特定のデジタルデータを唯一無二の存在として扱うことができるのです。
NFTは、アート作品やゲームのアイテムなどの「一点もの」に用いられる技術であって、同じトークンの同時存在は認められていません。通貨のように分割することもできないので、1つの作品やアイテムを複数人で分けて所有するといったことはできません。
それとは逆に、仮想通貨の暗号資産は同じトークンが同時に存在することを認めているので、これは「代替可能トークン」に分類されます。通貨の性質上、分割も可能で、NFTとは大きく違うと言えます。
NFTには他にも、流通によって手数料が入るプログラマビリティや所有者を移転できる取引可能性、共通規格による高い相互運用性といった特徴もあります。
NFTが注目を集めるようになった背景
NFTが注目を集めるようになったのは、2017年に誕生したゲームのCryptoKittiesがきっかけと言われています。CryptoKittiesは、仮想上の猫を購入したり繁殖させたりして売買を行うゲームとして、イーサリアムのブロックチェーン上に誕生しました。
猫を収集だけして楽しむこともできますが、自分が育てた仮想猫を仮想通貨で売買することもできるという点が画期的でした。このように、仮想通貨だけではなくデジタルデータの取引も可能になったことが、NFTに注目が集まるようになった背景です。
より広くNFTが知られることになったのは、2021年のツイートがきっかけでした。そのツイートは、Twitterの創業者ジャック・ドーシーによるもので、出品したツイートが約3億円という破格の値段で落札されたことがニュースになりました。ツイートが商品になるというだけでも驚きですが、それを可能にしたNFTにも注目が集まり始めました。
それ以降、日本人を含むアーティストの作品が高額で落札されたり、音楽作品などが取引されたりする事例が増えています。
NFT化されている主なデジタルデータと高額事例
NFT化されている主なデジタルデータとして、デジタル資産やデジタルアート、ゲームのアイテムといったものが挙げられます。
デジタル資産の例を挙げると、前述の約3億円で落札されたツイートが代表的です。Twitterの創業者のツイートということもあり、話題にもなりました。
デジタルアートでは、Beeple作の「Everydays The First 5000 Days」という作品が、約75億円という高額な値段で落札された事例があります。それまでにも1億円以上の取引事例や、2桁の億で取引されるデジタルアート作品があったのですが、約75億円という破格のデジタルアート作品の事例が誕生した理由は、世界初のNFTアート作品ということが大きいです。
ゲームの分野では、アート分野に及ばないものの、Axieinfinityというゲームの仮想区画が約1億6千万円で売却された事例があります。
NFTは新たな価値をもたらすものとしてスポーツ分野でも注目を集めており、今後も高額な取引事例が、さらに広い分野で誕生するものと予想されます。
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